2010年10月13日水曜日

ボストン便り (4) 〜会員:深澤舞







 ボストンもすっかり秋が深まり、もうすぐ零下というところまで冷え込む日も出てきていますが、先週末は穏やかに晴れ、Harvard squareでオクトーバーフェストが催されました。各国の食べ物やこの時期旬のアップルサイダー(こちらでは発泡酒ではなく、絞りたてのアップルジュースのことを言うそうです)などの屋台のほか、服や雑貨や様々な出店が、広場を中心とした一帯に並びます。もともとはドイツ発祥のビールのお祭りのオクトーバーフェストですが、マサチューセッツ州では野外の飲酒は禁止。ということで、ビール売場の横には小さな柵で囲われたスペースがあり、角に立つ警官の方が見ている中(何だか落ち着いて飲んだり酔ったりもできなさそうですが・・)、この日だけは飲酒可のコーナーも用意されていました。

 そして、毎年特設ステージや路上では、1時間ごとに出演者が代わりながらライブ演奏が行われます。ライブ演奏は主にマーチングバンドの出演者が多く、目に眩しい秋空に、ブラスの音が高らかに響いていました。実は私は、マーチングバンドの生演奏をちゃんと拝見したことがなく、美しく列を成しながらパレードを行進していくようなイメージがあったのですが、このようなフェスティバルで見るマーチングバンドは、ジャズやキャバレー音楽に近い独特のアレンジに、各楽器のアドリブや踊りもあり、変幻自在な音のショーを見ているようでした。今年は2,3カ所でしか演奏を見なかったのですが、昨年1番注目のマーチングバンドはHungry March Bandというニューヨーク拠点のマーチングバンド、大きな人だかりと歓声に囲まれ、見ている人も一緒に踊り始め、大変な盛り上がりでした。

 お父さんの肩の上で自然とリズムをとり体を動かす小さな子の姿を見ながら、誰もがそれぞれ生まれ持っている音楽を改めて感じます。以前、電車の中で、黒人のお母さんと幼稚園くらいの女の子がリズムに乗せたことば遊びをしていたのですが、そのあまりのリズム感のよさに、車内中の注目を集めていたことがありました。自分の中に脈々と流れる懐かしい音たち、体に深く刻まれたリズム、マーチングバンドの音楽を背に、遥かに耳を傾けました。この日、ボストンの北の郊外では雪が散らついたそうで、今年の初雪ももう近そうです。




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