2009年11月2日月曜日

時間の蓄積と推移

7年位前から、私は、毎朝10時から散歩に出かけます。
 コースは5つほどあり、どれも、大体1時間40分から50分ほどかかります。水がきれいで、1メートル近い鯉が数尾かたまっているのをのぞける川のそばを歩いたり、第2次大戦の頃は火薬工場だった跡にできた現代の集合住宅街のなかを歩いたり、50年程前は、どこまでもつずくしずかな水田だったのが、いつの間にかゴチャゴチャした商店街と、どでかいマンションビル群に変わってしまったところを歩いたり、かと思うと、60年以上前にもどったような古い家並みのつづく細い通りを歩いたりします。
 ある所では時間が止まっており、ある所では時間が堆積しており、又ある所では、刻々と新しい時間が出現しています。時間の堆積と推移をどう捉えるかということが、いつも私の課題です。時間は流体のようなものか、それとも粒子のようなものなのか。しかし変化していくものであることは、間違いないようです。

名誉会員:松永通温
2009年11月11日(水)
●アンデパンダン展 第1夜
松永通温/Abstract Fragments (2009/初演)
鈴木生子(クラリネット) 小鮒信次(ホルン) 中川俊郎(ピアノ)
辺見康孝(ヴァイオリン) 多井智紀(チェロ)

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